• 最初にラバーダムをかけて、歯の周りにはラバーダムシートとのすき間を埋めて唾液が一切入らないようにする特殊なお薬を貼り付けています。
• その後ヨードで消毒をしました。（茶色く見えるのがヨードです）

• まず銀歯を外します。

• 銀歯を外すと、土台などはなく、その直下にはガッタパーチャ（ピンク色の部分）と言われるお薬が見えました。

• う蝕検知液を使用し、虫歯の染め出しをしました。

• う蝕検知液を洗い流した状態です。青く染まったままの場所が虫歯です。

• 歯と歯の間は元々銀歯が入っており、その真下の部分も虫歯（赤枠）がありました。

• 歯の間の虫歯を取り切ったところです。
• この状態では、唾液などが歯の中に入ってしまうため、「隔壁」と呼ばれる壁を作らなければなりません。

• 「壁」を作っていきます。虫歯で歯質を失った部分ににレジンと呼ばれる白い材料を盛り上げていきます。

• レジンによる壁ができました。深いところにある虫歯（写真で青い部分）に関してはこの壁が作られた上で除去していきます。

• ガッタパーチャを取り除きました。

• 次亜塩素酸ナトリウムで根管内を消毒します。

• ラバーダムを装着し、根管口とガッタパーチャを確認しました。

• ガッタパーチャを取り除きました。

• 次亜塩素酸ナトリウムで根管内を消毒します。

• EDDYと呼ばれる根管洗浄機を使用し、キャビテーションとアコースティックストリーミング効果で根管内を徹底的に洗浄していきます。

かぶせ物が不適であること（青矢印部）、近心根に根尖病巣があること（青枠部）、根充剤がかなり太いため（赤矢印部）歯質が薄くなっていることなど問題点がいくつかありましたが、他院で治療をしたばかりであり、また上記の条件から再治療には抜歯のリスクが非常に高いことから初診時は患者さんと相談し経過観察することになりました。

• 症状などはなかったものの一年半前に撮ったレントゲン写真と見比べると根尖病巣が大きくなっています。
• その大きさ、位置関係から下顎神経と近接している可能性が考えられます。
• 今後も大きくなることが予想され、骨の吸収が増大するとインプラントなどの処置も難しくなることから、抜歯も視野に入れた積極的な治療を希望されました。
• 歯の状態として上述の通り悪条件がそろっているため、保存はかなり厳しい状態でしたが、患者さんの希望でマイクロスコープでの根管治療を行うこととなりました。

• CTで三次元的な位置関係を確認しました。
• 神経（青矢印部）の付近まで、根尖病巣（赤矢印）が大きくなっていることが分かります。

• 隔壁形成後、ラバーダムの装着、消毒をしました

• ガッタパーチャを取り除きました。

• 次亜塩素酸ナトリウムで根管内を消毒します。

左上の前歯の見た目が気になることを主訴に来院されました。

虫歯を除去後、神経が露出しないように丁寧に削合しました。

仮歯に置き換え、見た目の確認をしてもらいました。
反対側に近い形となっており、元々の歯よりも大きいため、全体的に小さくしてほしいとの希望でした。

患者さんの希望を反映した補綴物が完成しました。

イボクリーンでアルコールでは除去できないタンパク質を分解する液体でかぶせものの内面を清潔にします。

患者さんの希望の色味、形となりとても満足いただけました。