2026年10月25日

こんにちは。経堂 竹森デンタルクリニックの竹森です。
前回はマイクロスコープを使ってお札に隠れている文字をみていきました。
今回は歯科治療でマイクロスコープを使うと、歯がどのように見えるのかを実際の症例で紹介しようと思います。
外から見ただけでは大きな問題はないように見えたものの、銀歯を外すと、その下に虫歯と歯に亀裂が見つかった症例になります。
治療前
患者さんは、左下の奥歯で物を噛むと痛く、冷たいものがしみることに悩まれていました。
来院時には、寝る前にずきずきと痛むこともあるとのことでした。
症状のある歯は、左下の第一大臼歯です。神経は残っており、銀歯の詰め物(赤矢印)が入っていました。
外から見る限り、特段大きく欠けているなどの問題はありません。

銀歯を外すと
銀歯を外すと、その下に虫歯が確認されました。(赤矢印)

虫歯を取り除くと
虫歯を取り除いていくと、歯にひびが入っていることが分かりました。

ひびの状態を確認しながら処置を進めると、ひび(青矢印)は歯の内部にある歯髄、いわゆる「歯の神経」(赤矢印)まで達していました。

歯の状態を詳しく知り、治療方針を患者さんと一緒に考える
歯は小さく、お口のなかは暗くて狭いため、このような細かなひびは肉眼で見つけるのは困難です。
マイクロスコープを使用することで、明るい光で歯を照らしながら拡大し、今回の写真のようにひびの状態を詳しく観察できます。
歯に入ったひびは、骨折のように自然にくっついて治るものではなく、噛む力などによって少しずつ広がりそれが進むと歯が大きく割れてしまうこともあります。
そのため、このような状態の歯を温存して治療を進める場合、ひびの存在やその位置や広がりを把握し、今後のリスクを踏まえて治療方針を考えることが大切です。
今回の症例では、患者さんの「少しでもこの歯を温存したい」とのご希望を踏まえ、精密根管治療を行い歯の保存を試みました。
治療から約半年間経過をみていますが、問題なく使えているとのことでした。
今回行った治療の詳しい内容については、また別の機会にご紹介したいと思います。
経堂駅周辺でお口のお悩みがある方へ
経堂 竹森デンタルクリニックでは、マイクロスコープで見たお口の中や、歯の状態の画像を患者さんと一緒に確認し、今の状態を共有しています。
そのうえで、患者さんの歯に対する思いや治療へのご希望を伺いながら、どのように治療していくかを一緒に考えることを大切にしています。
お口のなかでお悩みがある方は、お気軽にご相談ください。